子供じゃないもん'17

生きるって超せつない

夏夜のマジック



好きなひとと

インディゴの夏夜のマジックを聴きながら

2人で夜に散歩して

コンビニで買ったアイスを

帰り道にある公園で食べたいような

そんな夏がいつかくるといいな〜。





夏の匂いを吸い込んで吐きだす


君の方が僕より夏が好きだったね


今日だけは夏の夜のマジックで

今夜だけのマジックで歌わせて

今なら君のことが分かるような気がする





こういうときある、最高にエモい瞬間

人間ってきっとなにか見えないパワーに

あやつられてるのかなぁ





でも数は少なかれ、

人生で3人、「本当に恋に落ちた」という

表現がぴったりな思いを抱いたことがあって



全員が私の気持ちのほうが大きくて

全員に振られちゃったな



3度めでやっとわかりました。

きっぱりと縁を切る勢いでやめたら

ちょースッキリして心の重みが全然ちがう!


好きな人を自分から切るっていうのは

本当に強くないとむり。



でもこれで、自分の守り方覚えてしまったな





今夜だけマジックが通用したらいいのに


















いや、やっぱりだめだ。

また苦しくなっちゃうんだろうなぁ







くるみ



幸せで楽しかった日々ばかり思い出す

だけどすぐそこに心の傷もあって

それでもやっぱり好きだったなぁ、と思う

そんな自分が感慨深くて、どこか

老いたような気分になる





とはいえ暮らしは続いていくわけで、

私はまたおなじような朝をむかえて

歯を磨き、顔を洗い、着替えて、化粧をして

ドアに鍵をかけて、イヤフォンを耳にあて

会社に向かって、いつもとおなじように歩き出す

働いて、働いて、働きとおす。



希望をもつだけ絶望が増えることなんて

わかっている、頭では。

それでも期待してしまってまた傷つく私は

本当に馬鹿で可笑しい。






ねぇ 
時間が何もかも洗い連れ去ってくれたなら
生きる事は実に容易いんじゃないかなぁ

忘れたいことは、都合よく消したりしてみたい

そういう薬があったらなぁ




ねぇ 
あれからは一度も泣いてないの

だって泣くのは悔しいから

あなたのために流す涙は無駄だから、省エネ。
でも 本気で笑う事も少ないかもしれない

頭にあなたのことがチラついてしまう。






ねえ?

のっぺらぼうの夏

 

「結婚を前提に、付き合ってください」

 

 

あの人は確かにそう言ったらしい。

気にくわない後輩づてに、それを知った。

 

それは絶対に、私なんかには向けられることのない言葉。

 

 

胸下まで伸びた長い黒髪をふわりとさせて

ロングスカートにフリルのブラウスがよく似合う

笑顔が素敵なかわいい女の子。

 

 

私とは正反対の、愛されるべき女の子。

 

 

あの人が恋したのは、私の知るあの人が、特に好きそうな女の子。

まるで用意周到な落とし穴にはまったみたいに、落ちた。

 

 

 

私があなたを好きだと伝えた時に、

「人を好きになることができない」と嘆いていた

あの人はもういないんだ。

やっと人を好きになれたんだ。

好きになってもらいたい人ができたんだ。

 

よかったね、幸せになってね

 

 

なんて、絶対に思わない、思えない。

私のことを適当に扱って傷つけたのだから

その上誰にも嫌われずにその幸せに近づこうとしているのだから

簡単に幸せになってもらっちゃ、困る。

 

 

 

大事にされていないことなどわかっていた。

いや、わかっているふりをして、本当はどこかで希望を持ってしまっていた。

こんなにも「馬鹿にされている」と感じたことはなかったし

こんなにも苦しく、深く傷つき、泣いて、わがままを言ったことは

これまで生きてきて一度もなかったのではないか。

 

 

でも、彼は何にも悪くないのかもしれない。

「大切な人だ」と私に言ってくれたあの日の言葉から、

ずっとウソだったし、

私がまんまと騙されて、私が勝手に好きになって

これまで彼のいいなりになっているように見せかけて、

私のわがままに付き合ってもらっていたのだ。

「疲れた私を癒すため」に、あの人は体を許し、

子犬のようにかわいい声をあげくれて、私を抱きしめてくれた。

 

「こいつはこうすれば俺の言うことに従う」と

攻略したつもりになっている彼を知っていながらも

その攻略法に何も知らない馬鹿な女として

従い続けていたのだ

 

 

たったそれだけなのだ。きっと。

 

 

 

全て彼の理論も行動も正しい。

それが悔しくて、私は少しおかしくなっていた。

 

夜に窓から見た、月に照らされる一本桜も

溶けたアイスを「美味しいね」と分け合った夜も

ゆっくりと起きて寝ぼけながら食べたハンバーガーも

病にかかったあなたにかけたお気に入りの毛布も

楽しそうに笑うあなたも、嬉しそうなあなたも

一緒に見たたくさんの景色も、音も、風も、感情も

 

 

全部嘘。全部嘘だったのだ。

あなたが私を大切に思ってくれたことなど、一度もない

本当だったと思えるのは、

怒っているあなたと、呆れているあなたと

拒絶してきたあなただけだ。

 

 

 

 

私はもう何もかもに絶望した。

「嘘つき」

そう一言メッセージを送って、あの人を消した。

あの人の非を探しに探して、ひねり出した悪口だった。

もう二度とこの人と「幸せだ」と胸を張って言えるような

楽しい時間を過ごすことはないと思うと、悲しくなった。

 

 

でも、もう何度も怒り狂って、泣きわめいて、眠れない夜を通ってきた。

私はもう、苦しむ必要などないのだ。

私を大切にしてくれない人など、いらないのだ。

もう自由になればいい。私も、あなたも。

 

 

呪いから解き放たれたみたいに、君は人を好きになった。

 

君と行ったライブで買ったお揃いのキーホルダーが、

いつの間にかちぎれてしまっていた。

 

彼の、私への奉仕活動は終わったのだ

私の呪いにも似たこの感情をといてあげるのが遅くなってしまったけど。

もう心を通わすことはないだろう。

 

そもそも、これまでも心など通っていなかったのだけれど。

 

 

 

 

さよーなら、あなた。

 

 

 

もしも、あなたにとって私が少しでも、「失いたくない」と思う人であれば、と

虚しく意味のない仮説を立てた。

 

 

その仮説が真実であったならば、私は

「何一つ失わずに得られる幸せなどないんだよ」と

神様のような微笑みを浮かべて、あの人に囁きたい。

 

 

 

でも。そんな妄想も、もはやゴミでしかない。

 

 

 

 

 

いつも通りの朝が来る。

あの人を思って辛くなっても、お腹は空く。

きっともうじき「交際開始」の噂が届くのだろう。

悪いことをあらかじめ考えていないと

傷が余計に深くなる。じくじくと痛む傷が、

もう充分なほど刻み込まれているのだから、もういらない。

エアバッグのない交通事故のように、

痛々しく心が再生不可能になる前に、そっと心を閉じる。

 

私には何も関係なく、知らないところで愛が育まれていく。

煙草に火をつける。きっとしばらく止められそうにない。

空っぽの私を埋めるのは、大量の仕事と

大好きな友達のあれこれだ。

 

自分から暴言を吐いて終わりを告げたくせに、

街に彼の姿を探し、出会えることを期待している。

そんな自分が馬鹿で、くだらなくて、救いようもなくて、

愛おしい。

 

夏が終わろうとしている。秋は、

「待ちきれないよ」と言わんばかりに、私の肌を、髪をかすめていく。

 

さよーなら、あなた。

 

 

彼に届くはずもないのに

「大嫌い」とつぶやく。

 

 

私も、嘘つきだ。