子供じゃないもん'17

生きるって超せつない

2017-01-01から1年間の記事一覧

落下する夕方

落下する夕方/江國香織 「引っ越そうと思う」 その言葉からはじまり、その言葉でおわる物語。 美しかった。すべての情景が目の前に広がっていく。 どうして江國香織はいつも私をこんな気分にさせてくれるのだろう。 憂鬱とも、すっきりとも違う、もやもやで…

大きな愛でもてなして

こどもは大人よりも、たくさん恋できちゃうし、 なんにも怖くないし、楽しくて全部全力で、 何もわからないからいちいちぶつかって転んで泣いて また石ころひとつ雑草一つでも掴んで立ち上がって、笑って・・・ それを繰り返しすぎて、超強い大人になっちゃ…

夏夜のマジック

好きなひととインディゴの夏夜のマジックを聴きながら2人で夜に散歩してコンビニで買ったアイスを帰り道にある公園で食べたいようなそんな夏がいつかくるといいな〜。夏の匂いを吸い込んで吐きだす君の方が僕より夏が好きだったね今日だけは夏の夜のマジッ…

くるみのような気持ち

幸せで楽しかった日々ばかり思い出す だけどすぐそこに心の傷もあって それでもやっぱり好きだったなぁ、と思う そんな自分が感慨深くて、どこか 年老いたような気分になる とはいえ暮らしは続いていくわけで、 私はまたおなじような朝をむかえて 歯を磨き、…

のっぺらぼうの夏

「結婚を前提に、付き合ってください」 あの人は確かにそう言ったらしい。 気にくわない後輩づてに、それを知った。 それは絶対に、私なんかには向けられることのない言葉。 胸下まで伸びた長い黒髪をふわりとさせて ロングスカートにフリルのブラウスがよく…

ゆっくりやすもう

金曜日にはお酒をのんで土曜日にはお買い物してライブにいってまたお酒を飲んで日曜日には映画をみて寝ころんで焼肉をたべたあー、普通だ。幸せなフツウ。珍しく忘れ物をしたあの人に荷物をとどけてそのまま一緒にねた。これでいいんだ〜。いつか終わるとき…

夏のはじまり

桃色の景色はいつの間にか 青い緑でいっぱいになっていて 半袖にサンダルでも ぜんぜんへっちゃらな季節の変わり目 つめたい麺がたべたくて あなたを迎えに車を走らせる よく行くチェーンのうどん屋さんに行って あなたは欲張って大盛り揚げ2つ わたしは半…

卒業式で泣かないと冷たい人と言われそう

2017年3月23日、 わたしは大学を卒業した。 今日書きたいのは、 卒業するまでの大学生活を振り返ったとか そういうのじゃなくて、 学生として見られる本当に最後の日で、 社会人になる直前、 3月31日の夜のこと。 その日は仙台できのこ帝国のワンマンがあっ…

木綿のハンカチーフ

いいえあなた わたしは欲しいものはないのよ ただ 都会の絵の具に 染まらないで帰って 染まらないで帰って *** 知らない人だらけの都会のど真ん中で ふたりだけが知ってる世界を歩いて 「じゃあね」も言わずに ぶっきらぼうに去っていく 昔とちっとも変わ…

海と花束

伝えたいことなどとっくのとうにない 錯覚起こしてる、ただそれだけなんだ *** ひっそりと飲んで、ひっそりと拉致。 そしてひっそりと夜街をドライブして ひっそりとおやすみ。 人の気持ちを考えろとか 思いやりを大切にとか そういうことはとても大事で …